今回は私が持っている「AKインタラクティブ」のウェザリング系の塗料で、どのセットに何が含まれているか等を初心者視点で書こうと思います。
スケールモデルの飛行機模型をリアルに見せるためにウェザリング(汚し)という工程があります。
スケールモデルを始めたばかりの初心者だと、ウェザリングセットはどれを買えばいいのかわかりませんよね。
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この記事の目次
スケールモデルに使うAKのウェザリング塗料
まず、スケールモデルのウェザリングに使うスペインの塗料メーカーのAK-interactive(AKインタラクティブ)のウェザリング塗料は殆どがエナメルベースです。
エナメル溶剤は純度の高い専用のAK047 WHITE SPIRITを使うと良いですが、タミヤのエナメル溶剤 X-20でも十分代用できます。
個人的な感想はAKもタミヤも同じエナメル溶剤ですが、タミヤの方が洗浄力が強くて汚れが綺麗に落ちすぎる気がします。

まず、私が持っているスケールモデル(飛行機)のAKのウェザリングセットは以下の4セットになります。
- AK2000 AIRCRAFT ENGINE EFFECTS WEATHERING SET(エンジン本体の汚れ)
- AK2030 AIRCRAFT LANDING GEAR WEATHERING SET(ランディングギア周りの汚れ)
- AK2037 EXHAUST STAINS WEATHERING SET(ジェットノズルや排気汚れ)
- AK2070 PANELINERS WEATHERING SET COMBO(パネルラインや機体全体の汚し)
上記4つはAK interactiveの「air series」という商品で、飛行機模型に特化したウェザリングセットです。
スペインなどの西欧州では飛行機スケールモデラーの家宝とまで云われています。
初心者でも簡単な鍛錬である程度はリアリティのある作品を作りやすいなど、使いやすさがあります。
AK2000 AIRCRAFT ENGINE EFFECTS WEATHERING SET

AK2000は、大戦機などのレシプロエンジンのウェザリングで大活躍します。
AK2019とAK2033だけでもそれなりになりますが3点セットが望ましいです。
現用ジェットばかりの人だと要らないかもしれません。
Ak2033で全体にピンウォッシュを入れて、オイル漏れがありそうな箇所にAK2019を暈して入れてます。
Ak2039は燃料の蓋やドラム缶に漏れた跡を施工できます。
- AK2019 Aircraft Engine Oil.
- AK2033 Aircraft Engine Wash.
- AK2039 Kerosene Leaks and Stains.

AK2030 AIRCRAFT LANDING GEAR WEATHERING SET

AK2030は大戦機や現用ジェット共通で使えるので、エアモデラーならセットで揃えたいところ。
今では毎回ランディングギア周りには必須となっています。正直予備を買っておこうと思っている。
私の使い方はAK2029で全体を汚して溶剤で暈します。
AK2031はタイヤの回転方向に筆で暈します。
AK3032はネジや車軸、ホースなどグリス漏れ等がありそうな箇所に塗布してます。
- AK2029 Landing Wash Gear.
- AK2031 Landing Dust Effect Gear.
- AK2032 Shafts Grease & Bearings.

AK2037 EXHAUST STAINS WEATHERING SET

AK2037は大戦機の排気管でも使いますが、私は主に現用ジェットの排気ノズルに使ってます。
最近では大戦機は油絵具で汚しの跡をつけています。
排気汚れなんかAK2038の方が簡単に油彩よりリアルに仕上げることができるかも。
恐らくこのセットだけでエアモデルの排気汚れ系は全てカバーでき、高価な油絵具(油彩)は必要ないと思います。
ただ、私が油絵の具を使うのは「楽しい&練習」という理由があるからです。
AK2038 smokeを大戦機と現用ジェット共によく使います。
AK2040とAK2041は現用ジェットのウェザリングに、AK2042とAK2043は錆の表現などに使ってます。
- AK2038 Smoke.
- AK2040 Exhaust Wash.
- AK2041 Burnt Jet Engine.
- AK2042 Dark Rust.
- AK2043 Ocher Rust.

ピグメント定着液を下地に着けて面相筆で施工しました。
タミヤのウェザリングマスターと比較して、色が乗りやすいのが特徴です。
AK2070 PANELINERS WEATHERING SET COMBO

AK2070は、作る機体の色が限られている場合は必要な分だけをチョイスして選ぶと良いです。
零戦や緑色の日本機だけだと、AK2071(BROWN系)だけあれば足ります。
私の場合、ゼロ戦やアメリカ現用ジェットが多いのでAK2071とAK2072が多いです。
中東系のイスラエル宇宙空軍など作る場合AK2073も必要と感じる感じです。
現用米軍機には黒色の戦闘機も多いのでAl2075mo出番が来ると思っています。
- AK2071 PANELINER FOR BROWN AND GREEN CAMOUFLAGE
- AK2072 PANELINER FOR GREY AND BLUE CAMOUFLAGE
- AK2073 PANELINER FOR SAND AND DESERT CAMOUFLAGE
- AK2074 PANELINER FOR WHITE AND WINTER CAMOUFLAGE
- AK2075 PANELINER FOR BLACK CAMOUFLAGE
AKのパネルライナーは一般的なウェザリング塗料と比べて拭き取りやすく、仕上がりを調整しやすいです。
Ak interactiveのウェザリングセットは何を買えばいいのか?
Ak interactiveのエアモデル用ウェザリング塗料セットで、何を買っていいか迷っている方には以下の2セットがお勧めというか必須。
- AK2070
PANELINERS WEATHERING SET COMBO(パネルラインの汚し塗料セット) - AK2030
AIRCRAFT LANDING GEAR WEATHERING SET (AIR SERIES)(ライディングギアの汚れ用)
他にAK2000とAK2037があるのだが、自分の作るカテゴリが現代機かレシプロ機かで選択が変わる。
油彩やクリアカラーなどでも代用が聞く。
然し、専用のウェザリングセットは効率とリアリティが全然違うので専用品で練習すると上達が早いし応用力も身に付くだろう。
- AK2000
AIRCRAFT ENGINE EFFECTS WEATHERING SET (AIR SERIES)(レシプロ期のエンジンなど) - AK2037
EXHAUST STAINS WEATHERING SET (AIR SERIES)(現代機のエンジンノズルなど)
油彩について
主にAKのウェザリング塗料の事を書いてきましたが、これらは近年になってから登場したものでベテランモデラーなんか油彩オンリーだと思います。
道具は使い方によるもので、人によっては油彩を使う方がリアルな仕上げにできるかもしれません。

飛行機模型に特化した油彩セット。
油彩と云うことで買いましたが、使い方やノウハウがまだ解らないので試しの意味で黒色を偶に使う程度です。
今夏くらいですが、海外の油彩モデラーに習える時期があるのでそこで習得したいと思っています。


AKの製品は良いものですが、海外公式や海外通販/日本国内で買うと高価ですよね。
AKの塗料は確かに優れた塗料ですが、消耗品であるがゆえにコストパフォーマンスを考えるとクレオスやタミヤを使う人が多いと思います。
私の場合は実はボスから支給されたものですし、元同僚や友人、SNSで知り合った仲の良い人達もボスが西欧州へ渡航した際に現地で買ってきてもらってます。
もし西欧州へ渡航する機会がある人は旅先でインターネットの検索には出てこない模型のお店が沢山あるので、是非立ち寄って探してみてください。
きっと提示されている価格に驚くでしょう。
日本で検索した同じ検索ワードで海外IPから検索するとブラウザに表示される結果は全然違うページが多い。
中国や北朝鮮並みに日本はネット回線が情報統制されています。
現代ではTVを信じるのは論外ですが、ネットだけを信じるのは更に情弱の時代になったのだと私は思います。
時間と情報ほど価値のあるものはありませんし、この世にはタダほど高いものはなく、うまい話もないです。
TVが無料なメディアのカラクリと同様で、インターネットからタダで情報を引き出せるカラクリにも気付くべきです。
メディアやSNSや他人の情報を鵜呑みにせず、誰が書いたか知らないネットの情報よりも自分が信頼できる人間からの情報筋にも耳を傾けるべきであり、実際に自分の脚で調べた情報とネットの情報の両方を照らし合わせて柔軟に行動しないと本当の事は分かりません。
アナログはいつの時代も大切です。
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