水冷PCのハードチューブ加工に必要な工具

水冷のハードチューブをカットして曲げる

先日作った動画編集用水冷PCは、アクリルのハードチューブで組みました。
ハードチューブ加工が初めてだった私は必要な道具を揃えました。

今回は、初心者がハードチューブ加工をするために揃えた方がいい道具を紹介します。

ハードチューブはPETGとアクリルどちらがよい?

道具の前に先ずはハードチューブの種類の話。

透明タイプのハードチューブはアクリルとPETGがあり、それぞれ特徴がある。

アクリルパイプは透明度が高く、熱に強く丈夫でクーラントの色移りも殆どない。
PETGは曲げたりカットする加工が楽な分、透明度が劣り色移りもするし熱耐久性も低い。

初心者はPETGが簡単だが、私は耐久性とクォリティに拘りたいのでアクリルにした。

おすすめのハードチューブメーカー

安価なBykski製でカットと曲げの練習をして、高価なCORSAIRで本番を組むといった感じにした。
この2つのメーカーを使って分かったことは、Bykskiは差し込みにくいが熱加工しやすい。
一方のCORSAIRは熱加工がシビアだが差し込みやすいといった感じ。

フィッティングやOリングの寿命を考えても、多少は差し込みやすい方がいい。
制度はCORSAIRが上だろう。
私自身、リピートはCORSAIRにする。
今後はEKやBITSPOWERも入手して試す予定。
恐らくEK製が一番良いに決まっているが、円安で消耗品はきつい。

ノコギリとガイド

アクリルカット ノコギリ
先ずはアクリルパイプをカットするのに、プラ用のノコギリとガイドが必要。
どちらも消耗品なので、安価で替刃が用意できるタイプがよい。
真っすぐ斬る技術を身に着けるとガイドの消耗が減ります。
慣れてくるとフリーハンドガイドなしでも垂直にカットできるようになるのが人間。

スケールモデラーならプラバンカット用のノコギリでも使えると思う。
ちなみにPETGなら塩ビ用のパイプカッターでOK。

パイプリーマーとワセリン

ワセリン 水冷の配管

パイプリーマーは、カットしたパイプの差込口を滑らかにする必須道具。
これをやっておかないとクラックが入ったり、Oリングやシリコンチューブを傷つけてしまう。

パイプリーマーは消耗品だが、ノコギリよりは長く使いまわせる。
Oリングの負担を減らすためにもパイプの出口は45℃に仕上げたい。
リーマーを使った後は、モデラーなら持っているスポンジヤスリ等で仕上げるといいです。

パイプリーマーがなくてもスケールモデラーなら手作業で可能だが、専用の道具を使うと作業効率が違う。
10㎞の通勤を毎日するのに歩いても可能だが、普通は自転車買うだろ。そんな感じで。

ワセリンは面取りしたパイプやOリングに塗っておくと、パイプを差し込みやすくなる。
ちなみにワセリンは錆止めにも使われる。

シリコンチューブ

シリコンチューブ インサート用 水冷 14㎜ 10㎜
曲げるハードチューブの内径に合わせたものを用意します。
私の曲げるチューブは外径14㎜内径10㎜なので、外径10㎜のシリコンチューブを買った。
アクリルパイプは内径が狭く、PETGが内径が広い。

ヒートガン

マキタのものはオプションでノズルも豊富に付いており、音も静かで安定している。
私の購入したものは温度調節機能があって、ダイヤル7~9で曲げている。
縦に立てて使えるのもポイントが高い。

マキタには保証がないが、初期不良と修理には確り対応してくれる。
マキタの製品は初期不良期間で問題がなければ途中で壊れることは幾度ない。
安価な中華製などは中身の耐久性がないので、初期不良後にも初期不良が常に付き纏ってくるようなものだ。
知り合いの大工も数十年色々なメーカーを現場で使ってきたが、結局マキタで揃えている。

曲げ工具

Bykski Hard Tube Bending Tool for OD14mm
Bykski Hard Tube Bending Tool for OD14mm
慣れたら必要ないが、あると90℃と45℃に曲げるのが楽なので安いし持っていても損はないと思う。
プラ製で2ドルくらいで買った。
お金に余裕があればBitsPowerのBending Tool Setが欲しかった。
何故ならアルミ製だから。
価格は70ドルくらい。

Bykski Multi-function Hard Tube Bender

フィッティングをあまり使わないで配管を組みたい人には結構必須だと思います。
15ドル程度で買えるし、アルミじゃなくプラ製だけど変形しないし意外と耐久性がある。
これを使わないとできないレイアウトとかある。

1本のパイプで様々な角度を織り交ぜて曲げると、結果的にフィッティングの数を減らせるので経済的に組める。
曲げスキル全開でフィッティングに頼らない組み上げは尊敬に値する。
PETGやアクリルのハードチューブ使っているのに、フィッティングを多用すると「あー曲げれなかったんだー」的に残念な印象に。

以上、水冷PCでハードチューブを加工する際に必要な道具でした。

プラモデルと関係ないようで関係あるPCカスタム。
昨今ではタブレットやスマホも発展してきた。
だがしかし、現代は動画編集やブログ/SNSで凝った活動をするにはPCが必須ツールだ。
コスパや性能以前に、愛用のマシンを手入れしたり拘ってみることは活動の質を高める。
故に、PCをカスタムする知識や技術は活動者の必須スキルと云っていいのかも知れない。

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